議員・議会活動の“見える化”に向けて
- n42yuta930
- 11月1日
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~2025年10月 活動報告~
◎はじめに
「議員は普段どんな仕事をしているのか?」「議会以外の時間、どんな活動をしているのか?」 町民の皆さまからこのような質問をいただくことがあります。私自身、議員になる前に同じ疑問を抱いていました。
実際、議員の仕事には大きく分けて「議会活動」と「議員活動」の二つがあります。 議会活動とは、定例会や委員会での審議・質疑・議案検討など、公的な場での業務を指します。一方、議員活動は、町民の皆さまの声を伺ったり、地域行事への参加、資料調査、政策研究など、日々の地道な取り組みを指します。どちらも町政を前に進めるために欠かせない大切な役割です。
ただ、私が作成している「勤務表」と「活動日誌」は、この二つを厳密に区別せず、“どんな活動をしているのか”をできるだけ分かりやすくお伝えすることを目的としています。 町民の皆さまに議員の日常や活動の幅を知っていただくことが、政治を身近に感じていただく第一歩になると考えています。
また、記載している時間はあくまで私自身で記録したもののため、実際の活動時間と多少の誤差がある場合があります。可能な限り正確に記していますが、「一日の流れ」としてご覧いただければ幸いです。 なお、この勤務表及び活動日誌は、宮代しょうた加須市議会議員のご許可をいただき、フォーマットとして活用させていただきました。宮代議員には、心より感謝申し上げます。 (宮代しょうた加須市議会議員HP:https://korekarahoiku.com/#top
▲ 2025年10月 勤務表
▲2025年10月 活動日誌
◎2025年10月の主な活動と傾向
10月は、決算特別委員会の準備と一般質問の検討を中心とした一か月でした。
活動日数は29日、活動時間はおよそ240時間にのぼり、その多くを夜間に費やしています。 (資料:勤務表_2025.10)。
一般企業に勤務しながらの「兼業議員」として、帰宅後に資料作成・政策調査・町民対応などを行う日々が続いています。
限られた時間をどのように有効に使うか――効率的な時間活用が今後の大きな課題と感じています。
① 視察と学びの積み重ね
10月1日・2日には、総務建設産業常任委員会の視察で飯能市・常総市を訪問しました。 下水道事業の委託体制や水害対策など、伊奈町の将来に生かせる多くの知見を得ることができました。(資料:活動日誌_2025.10)。 また、22日・23日には財政に関する外部研修(自費参加)を受講し、予算編成や決算審査の在り方について改めて実践的な学びを得ました。こうした積み重ねが、日々の政策提案や質疑の質を高める基礎になっていると感じます。
② 地域とのふれあい
町内の小学校体育祭、スポーツフェスティバル、商工フェスタ、防犯大会など、多くの地域行事に参加しました。その中で、町民の方々から子育てや教育に関するご意見や要望を多くいただきました。
現場で直接お聞きする声こそが、町政をより良くしていく出発点です。今後も一つひとつ丁寧に政策等へ反映してまいります。
③ 議会活動の充実と透明性向上
10月下旬には、決算特別委員会が開催され、町の予算執行状況を精査しました。長時間にわたる資料分析と質疑準備を通じ、町政の課題や改善点をより具体的に把握することができました。
中でも、以下の点が成果等に結びついた内容です。
農業委員会運営事業において、総会議事録が長期間ホームページ上で未公開であった問題を指摘し、速やかな改善を求める答弁を引き出しました。 なお、議事録については、農業委員会等に関する法律で定められております。 第三十三条 会長は、農林水産省令で定めるところにより、議事録を作成し、これをインターネットの利用その他の適切な方法により公表しなければならない。https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0000000088
シティセールス推進事業やヤングケアラー支援事業では、限られた予算ながらも伊奈町が今後力を入れるべき重要な分野であることを確認し、執行部と共通認識を持つことができました。
ふるさと寄附金事業(ふるさと納税)については、今後の方向性を問うとともに、歳入確保に向けた施策強化の必要性を提起しました。
総務関係全般では、通勤手当支給に関して、他自治体の不正請求事案を踏まえ、町としてのチェック体制の強化を求めました。
人材育成事業では、2025年4月に改正された「国家公務員等の旅費に関する法律」との整合性を踏まえ、町条例の在り方を確認しました。
また、委員会開催前には、私が要望していた教育長交際費の公開が実現し、行政の透明性向上に向けた一歩となりました。 これら一連の取組みを通じて、「説明責任を果たす議会」のあり方を改めて意識する機会となりました ◎可視化の意義とこれから
私が取り組む「勤務表」と「活動日誌」は、単なる作業記録ではないと考えております。 それは、議員活動を“見える形”にするための取り組みであり、町民の皆さまに議会をより身近に感じていただくための一つの手段です。
議員は、町の課題に耳を傾け、現場の声をもとに政策を考え、改善を提案する存在です。その過程をできる限り開示し、町民の皆さまと共有していくことが、開かれた議会・信頼される町政の実現につながると信じています。
今後も毎月の「勤務表」と「活動日誌」を公開し、透明で参加型の議会を目指してまいります。また、この記録を通じて自らの活動を振り返り、議員としての幅をさらに広げられるよう、不断のブラッシュアップを重ねていきます。 ご覧くださった皆さまにとって、この取り組みが町政への関心を高めるきっかけとなれば幸いです。
引き続き、温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。



