９月定例会：全員協議会報告

皆さん、こんにちは。伊奈町議会議員の仲島ゆうたです。

今日は「全員協議会（ぜんいんきょうぎかい）」についてご紹介します。あまり耳にする機会がない言葉かもしれませんが、実は議会にとってとても大切な仕組みなんです。

全員協議会とは、伊奈町議会の全ての議員が集まり、町の重要な事業や方針について事前に説明を受けたり、意見交換を行ったりする場です。 ただし、本会議や委員会のように「議決」を行う場ではありません。あくまで「情報共有・協議の場」と位置づけられています。

伊奈町でも例外ではありませんが、この協議会は原則として非公開で行われています。そのため、町民の皆さんには直接ご覧いただけない仕組みとなっています。

私は今後も、全員協議会で得た情報や感じたことをできる限りお知らせし、町政の「見える化」に努めてまいります。町の未来を一緒に考えていくために、ぜひ皆さんのご意見もお聞かせください。

1. 会議主題

　９月定例会を前にした執行部からの報告事項の共有、および議会運営に関する確認

2. 会議日時

　令和７年９月２日(火)

3. 主要事項

　①執行部からの報告

　②報告事項に対する質疑応答

　③９月定例会の運営等について

　④行政委員等からの報告

　⑤その他連絡事項

4. 主要な議論

執行部からの報告

・いな祭り結果報告: 8月２３日に開催。天候に恵まれ、主催者発表で過去最高に並ぶ５万人の来場者があり、大きな混乱なく終了した。

・９月定例会提出議案:

　人事案件: 豊田俊幸氏の教育長再任、成田泰子氏の教育委員再任に関する同意を求める議案

　　を提出予定。

・議案: 専決処分した令和7年度一般会計補正予算など議案１７件、報告３件、認定７件を提出予定。

　　　人事案件2件と専決処分承認1件については、初日議決を希望。

・今後の行事予定 　９月１５日の敬老会を開催。　

・指定管理者制度について　　

　　伊奈町総合センター　指定期間５年で公募を実施。

　　伊奈町立図書館　 新庁舎移転に伴い、令和8年度のみの１年間で指定。 　　これまでの運営ノウハウを考慮し、現指定管理者である図書館流通センターへ 　　随意指定。両施設とも、１２月議会に指定管理者の指定に関する議案を提出予定。　

・令和7年度一般会計補正予算（専決処分）

　定額減税の補足調整給付金について、対象者数が確定したため、給付費及び事務費として　　　　　　　１億６０３１万6千円を増額する補正予算を専決処分した。　

・令和７年8月の人事院勧告

　月例給の引き上げ（平均改定率３．３%）及びボーナスの０．０５月分引き上げ（年間４．６５月　　分へ）が勧告された。関連条例の改正案を１２月議会に提出予定。　

・マイナンバーカードを活用した救急業務（マイナ救急）

　７年１０月１日より、上尾消防本部全救急隊（９隊）で実証事業を開始する。救急隊員が傷病者の　　医療情報等を閲覧し、救急業務の迅速化を図る。

質疑応答の要点

・ 定額減税不足額給付金について

　① 申請手続き

　 　申請時の本人確認書類（コピー）の添付が、高齢者等にとって負担であるとの指摘があった。

　　　町は国の要項に準拠していると説明しつつ、今後の手続き簡素化について研究する意向を示した。

　② 給付漏れの可能性

　　転入者等が対象から漏れる可能性について質疑があり、町は広報やホームページで周知しており、

　　　申し出があれば柔軟に対応すると回答した。

　③ 事務費

　　事務費の内訳（派遣職員人件費、郵送料、振込手数料等）について質疑があった。振込手数料については、

　　指定金融機関の基準によるものと説明された。

　④ 制度の非効率性

　　制度全体の非効率性（事業所の事務負担増など）が指摘され、町独自の事業実施時には配慮を求める意見

　　が出された。

・専決処分議案の給与費明細について

　①専決処分の内容と直接関係のない人事異動（昇給対象職員数の変更）が説明なく記載されていた点に

　　ついて、信頼関係に関わる問題として指摘があった。

　②執行部は、人事異動を反映した最新情報への更新は定例的な業務であったと説明しつつ、説明不足を

　　認め、今後は変更点について丁寧に説明するよう配慮すると回答した。