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  南小学校児童クラブ視察報告

7 時間前
読了時間: 11分

       ~ 指定管理移行2年目の運営状況と今後の課題 ~ ●はじめに

伊奈町では、令和7年4月から児童クラブの運営を指定管理者制度へ移行し、株式会社アンフィニが運営を担っています。

私は、民間事業者の専門的な知識や経験を活かすことで、子どもたちへの支援や保護者へのサービスの充実につながると考え、指定管理への移行に賛成しました。その立場として、移行後の運営状況を継続して確認する責任があると考えています。

昨年は、小針北小学校児童クラブを視察し、職員体制や待遇、保護者対応、町との連携などについて確認しました。今回はその第二弾として、南小学校児童クラブを訪問しました。

運営会社や町の担当者から説明を受けるとともに、支援員の皆さんとも直接お話しし、日々の工夫や現場で抱えている課題を伺うことができましたので、その内容をご報告いたします。

なお、以下は今回の視察で受けた説明と見学内容に基づくものです。 説明を受けた事項と、私自身の評価・改善要望を分けて記載しています。

子どもたちを迎える入口。                  支援員の皆さんによる手作りの飾りです。
子どもたちを迎える入口。                  支援員の皆さんによる手作りの飾りです。

●視察の目的

今回の視察では、主に以下の点を確認しました。

  1. 指定管理移行後の職員体制と、クラブ間の応援体制

  2. 支援員への研修及び専門的な支援の状況

  3. けがや事故への対応と、町への情報共有

  4. 保護者の意見・要望を受けた運営の見直し

  5. 個別の支援が必要な児童への対応

  6. 職員の業務負担や休憩環境、施設面の課題

  7. 現場の課題に対する町と運営会社の連携

●視察結果の概要

1.職員体制と継続勤務の状況

職員配置については、シフト表を見ながら説明を受けました。

各クラブでは、日々3名以上の配置を基本とし、利用する児童の人数や状況に応じて調整しているとのことでした。 急な欠勤などが生じた場合には、職員間で連絡を取り、ほかのクラブから応援に入るなどの対応を行っていると伺いました。また、日々のミーティングを通じて情報共有を図っているとの説明がありました。

南小学校児童クラブでは、町直営の頃から継続して勤務している職員が多いとのことです。子どもたちの様子を知る職員が引き続き支援に当たっていることは、児童や保護者にとって安心につながる要素だと考えます。

一方、職員体制の適切さは、配置人数だけで判断できるものではありません。 児童の年齢やその日の様子、個別に必要な支援によって、現場の負担は変わります。 実際に無理なく見守ることができているか、継続的な確認が必要です。

南小学校児童クラブの室内。壁面には季節の飾りが並んでいました。
南小学校児童クラブの室内。壁面には季節の飾りが並んでいました。

2.現場の課題に応じた研修と専門的な支援

研修は年間計画に沿って実施するとともに、現場から寄せられる課題に応じて内容を組み立てているとの説明を受けました。

例えば、発達に特性のあるお子さんへの対応に悩む声があれば、その対応に関する研修を行い、エピペンを持つお子さんの受け入れに際しては、エピペンに関する研修を実施するなど、現場の必要性に合わせた取り組みを行っているとのことでした。受講後には、職員から振り返りの報告書を提出してもらっていると伺いました。

また、保育コンサルタントによる巡回や現場への助言も継続しており、巡回記録を残し、次の訪問時にその後の状況を確認する仕組みについて説明を受けました。

私自身、専門学校の教員や会社で教育を担当していた経験があります。年間の計画を進めながら、現場の声に応じて研修を行うことは、簡単なことではありません。支援員が抱える課題を研修につなげている点は、評価できる取り組みだと感じました。

そのうえで、研修内容や振り返りを、運営会社内だけでなく町にも共有していただきたいとお伝えしました。

現場がどのような支援を必要とし、何に困っているのかを町も把握することで、人員体制や施設環境、子育て施策を検討する手がかりになります。専門的な知識や現場で得られた情報を、町の取り組みにも活かす連携が必要だと考えます。

3.安全管理と事故情報の共有

けがや事故への対応については、クラブでの初期対応、会社への連絡、保険への対応、事故発生時の記録について説明を受けました。

事故の記録には、発生状況や処置、その後の考察などを残し、クラブ間で共有することで再発防止につなげているとのことでした。火災、地震、不審者などを想定した避難訓練についても、実施後の振り返りや職員への助言を行っていると伺いました。

一方、事故の記録を毎回町へ提出しているわけではないとの説明がありました。 この点については、情報共有の方法を見直していただきたいとお願いしました。

お子さんがけがをした際、保護者がクラブや運営会社に加え、町にも相談することは考えられます。そのときに町が状況を把握していなければ、対応に時間がかかり、保護者の不安を大きくするおそれがあります。

小さな事案についても月ごとにまとめて共有し、大きな事案は速やかに連絡するなど、町と運営会社で報告の方法を相談していただきたいとお伝えしました。

心配な情報こそ、早く共有することが必要です。町が状況を把握し、運営会社と連携して対応できる体制を整えることが、子どもたちの安全と保護者の信頼につながると考えます。

4.保護者の声を受けた運営の見直し

保護者からの意見や要望を受け、運営を見直した事例についても伺いました。

長期休み中の私物のおもちゃについては、紛失や取り合いなどのトラブルを防ぐため、持ち込みを禁止した経緯があるとのことでした。 その後、保護者から本の持ち込みを認めてほしいという要望があり、支援員と相談したうえで、ルールを設けて本の持ち込みを認めたと伺いました。

安全や公平性に配慮しながら、寄せられた声をもとに対応を見直している点は、大切な取り組みだと考えます。こうした事例を保護者にも分かりやすく伝えることは、相談しやすい関係づくりにもつながります。

お弁当サービスについても、寄せられた意見を踏まえ、今年の夏から業者を変更したとの説明を受けました。

夏休みなどの長期休暇は、保護者にとって毎日のお弁当の準備が負担になることもあります。必要な日に利用できる選択肢があることには、子育て家庭を支える意味があると感じています。

子どもたちにとっても食事は楽しみの一つです。引き続き、保護者と子どもたちの声を聞きながら、内容や使いやすさの改善につなげていただきたいと思います。

5.個別の支援が必要な児童への対応

個別の支援が必要なお子さんについて、現場では以前より増えていると感じるという声を伺いました。これは現場の実感として受け止めるものであり、統計的な増加を確認したものではありません。

対応については、一人のお子さんに職員がつく必要が生じ、一時的に人手が足りなくなる場面があるとの説明がありました。

一人ひとりへの丁寧な支援と、クラブ全体の安全な見守りを両立させるためには、現場の工夫に加えて、それを支える体制が必要です。今後、必要な支援の内容によっては、人員配置や施設環境の検討が求められることも考えられます。

運営会社だけで対応することが難しい課題については、町が状況を共有し、必要な支援を一緒に検討することが欠かせません。個別のお子さんの情報の取り扱いにも配慮しながら、課題を把握できる連携を進めていただきたいと考えます。

6.職員の業務負担と休憩環境

前回の視察では、報告書類の多さについてお話がありました。 今回は、LINEによる報告やパソコン入力を取り入れ、以前より負担を減らしているとの説明を受けました。職員が報告の方法に慣れてきたことも、負担の軽減につながっていると伺いました。

必要な情報共有を維持しながら、事務作業を効率化することは、子どもたちと向き合う時間を確保するうえでも大切です。

また、南小学校児童クラブでは、休憩する場所がないという声を受け、第三クラブの奥にカーテンで仕切った休憩スペースを設けたとのことでした。見学の際には、その場所も確認しました。

少し腰を下ろしたり、水分を取ったりできる場所は、日々子どもたちを支える職員にとって必要な環境です。スペースを設けるだけでなく、実際に休憩を取りやすい状況になっているかについても、今後確認していきたいと思います。

南第三児童クラブの入口に掲示された案内。
南第三児童クラブの入口に掲示された案内。

7.施設環境と町の調整の役割

夏場の暑さや、停電時の対応についても現場でお話を伺いました。停電の際には、バッテリーや扇風機を借りて対応したとのことでした。

学校の施設を使用しているため、設備の改善や日よけの設置、体育館の利用などは、運営会社だけでは判断できない部分があります。町を通じて教育委員会や学校に相談する必要があるとの説明を受けました。

こうした課題では、町が関係者との調整を担うことが重要です。対応の可否を検討し、できることから進めていただきたいとお伝えしました。

現場から寄せられた声を受け止め、対応の見通しや結果を返していくことは、職員との信頼関係にもつながります。施設の制約がある中でも、子どもたちの安全と職員の働く環境を改善するために、町として果たすべき役割があると考えます。

●現場で感じた、子どもたちへの思い

今回の写真でご紹介している飾りは、支援員の皆さんの手作りです。

入口の「おかえりなさい」、十五夜のお月さまとうさぎ、ハロウィーンの作品など、一つひとつに手がかけられていました。クラブの案内にも、かわいらしい絵が描かれています。

学校で一日を過ごした子どもたちを温かく迎えたいという思いが、作品からも伝わってきました。

運営体制や安全管理を確認することとともに、こうした日々の関わりや工夫を知ることも、現場に伺う大切な意味だと感じています。

十五夜を題材にした、支援員の皆さんの手作り作品。
十五夜を題材にした、支援員の皆さんの手作り作品。
ハロウィーンの壁面飾り。一つひとつに細かな工夫が見られます。
ハロウィーンの壁面飾り。一つひとつに細かな工夫が見られます。

●視察を終えて

今回の視察では、職員の継続勤務、現場の課題に応じた研修、保護者の要望を受けた対応の見直し、報告業務の負担軽減などについて説明を受けました。子どもたちや保護者、職員のために工夫を重ねている様子を知ることができました。

一方、事故情報の町への共有、研修で得られた情報の活用、個別の支援が必要な児童への体制、休憩環境や夏場の暑さへの対応については、引き続き確認が必要です。

指定管理移行後の運営を評価するうえでは、制度の導入時だけでなく、その後の状況を継続して把握することが重要です。今回伺った取り組みが日々の運営の中でどのように機能しているか、町と運営会社の双方に確認していきたいと考えます。

●今後の方針

指定管理への移行に賛成した議員として、今後は主に以下の点を確認してまいります。

  1. 安全管理と情報共有の改善 事故やけがの情報について、町への報告方法が検討され、適切に共有されているか。

  2. 児童の状況に応じた支援体制 個別の支援が必要な場面を含め、職員配置や専門的な助言が現場の必要性に対応できているか。

  3. 職員の働く環境 業務負担の軽減が進んでいるか。また、休憩スペースを実際に活用できているか。

  4. 施設環境への対応 暑さや設備上の課題について、町・学校・教育委員会・運営会社の間で調整が進んでいるか。

  5. 保護者と現場の声の反映 寄せられた意見を受け止め、対応や改善の状況を分かりやすく伝えているか。

私の子どもたちも、0歳から保育所でお世話になり、その後は児童クラブに通いました。

今でも家の中で、「お風呂に入るね」「トイレに行くね」と、一言伝えてから動きます。 子どもの頃に先生方から教わったことが、今も身についているのだと思います。

親が教えたことだけで、子どもは育つわけではないんですよね。先生や友達と過ごす毎日の中で、学び、身につけてきたことがたくさんあります。保育所や児童クラブは、人としての根っこを育ててくださる場所でもあると感じています。

だからこそ、今後も現場に足を運び、お願いしたことがどう改善につながっているかを確認していきたいと思います。 少しねちっこいと思われるかもしれませんが、子どもたちや保護者の皆さんに関わることですから、そこは大切にしていきます。

子どもたちが安心して過ごせること。 保護者の皆さんが安心して預けられること。 そして、支援員の皆さんが働きやすいこと。 そのために町ができることを、現場の声をもとに考え、議会の場でも確認してまいります。

お忙しい中、丁寧にご説明くださった運営会社の皆さん、町の担当者の皆さん、支援員の皆さん、ありがとうございました。 私自身も、子どもたちを育てていただいた感謝を忘れず、これからも活動を続けていきたいと思います。

 
 

仲島ゆうた 日本維新の会・伊奈町議会議員

©2023 仲島ゆうた 日本維新の会・伊奈町議会議員

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